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2026年1月

おくずかけづくり(鳴瀬桜華小学校)

鳴瀬桜華小学校で行われたコミュニティ・スクールで、東松島市食生活改善推進員会の皆さんと5年生児童が宮城県の郷土料理「おくずかけ」を作りました。

コミュニティ・スクールの概要

令和7年12月8日(月)、9日(火)に鳴瀬桜華小学校でコミュニティ・スクールが行われました。 東松島市のコミュニティ・スクールは、地域・家庭・学校・行政がパートナーシップをいかし、 地域全体の参画によって「次世代を担う子どもを健やかに成長させること」が目的です。

ゲストティーチャーは東松島市食生活改善推進員会の皆さんで、5年生児童と一緒に宮城県の郷土料理の一つである「おくずかけ」を作りました。

コミュニティ・スクールの様子
調理実習の様子

東松島市食生活改善推進員会について

東松島市食生活改善推進員会は「私たちの健康は私たちの手で」を合言葉に、 食生活から地域の健康づくりを支えることを目的としたボランティア活動を行っています。

食生活改善推進員会の皆さんとの調理実習

🍳 食生活改善推進員会の活動

  • • 地域での食育の普及啓発活動(講話や調理実習)
  • • みそ汁の試飲や野菜料理の試食提供
  • • 家庭での減塩の啓発活動

鈴木ヤス子会長インタビュー

おくずかけづくりや郷土料理への思い、東松島市食生活改善推進員会の活動について鈴木ヤス子会長にお話を伺いました。

鈴木ヤス子会長

―一緒に調理実習をしてみて、子どもたちの様子はいかがですか?

震災後から毎年5年生の調理実習でこちらに来ているのですが、どの子どもたちもなんだか楽しみにしているようで、とても生き生きと取り組んでいます。

―調理実習におくずかけを選ばれている理由は何ですか?

宮城県にはおくずかけの他にもいくつか郷土料理があります。おくずかけは、"ひとより(親族や隣人等との集い)"の時によく作る料理で、私たちが小さい頃からよく食べていた料理なんです。ですが今の若いお母さんたちはあまり作らなくなってきています。だからこそ、おくずかけはずっと繋いでいきたいと思っていますし、皆さんにも覚えてもらえたらいいと思っています。

―児童に教えるときに気をつけていることはありますか?

包丁を使うので、怪我がないよう持ち方や切り方に気を付けています。子どもたちの中には、普段から家庭で料理をしているお子さんもいて、包丁の使い方が上手だったり、片づけもスムーズにできたりしています。子どもたちは、「こういう切り方をするんだ」「いちょう切りってこうなんだ」「乱切りってどう切るの?」といったように興味を持って学んでくれて、「切り方を覚えられてよかったです」とよく声をかけてくれます。大根のいちょう切りなども実際にやってみて、「こうやって切るんだ」と納得しながら覚えている様子が見られます。

おくずかけと東松島の食

おくずかけの調理

―ご家庭であった話など、おくずかけにまつわる思い出話はありますか?

私たちが小さいときの食事はやっぱり野菜が中心でした。昔から東松島市では野菜がたくさん採れましたからね。地元の野菜を使っておくずかけを作っていました。おくずかけは、片栗粉で汁にとろみをつけるので、寒い時期に食べると体が温まるのでよく食べさせられました。

🌾 東松島市の食材の魅力

鈴木さんが思う、東松島市の食・食材のアピールポイント:

「東松島市には海と山がありますから、食材がいっぱいあるんです。海だと牡蠣をはじめとした魚介類、田んぼや畑だと米やちぢみほうれん草など、野菜も豊富です。私たちはいつも新鮮なものを食べられるところがいいんじゃないかと思いますね。」

健康的な食生活へのアドバイス

―東松島市の方の食生活での課題や改善した方がいい点はありますか?

塩分が多いことや肥満ですね。生活習慣病ってよく言いますけど。

―鈴木さんご自身の食生活で意識されていることは?

やっぱり一番は食べ物に気をつけていますね。間食はとってしまうんですが…塩分の多いものはいっぱい食べないようにしています。アルコールを飲むときも、あまり塩辛いおつまみを食べないようにしていますね。あと、体操などで体を動かすことも習慣にしています。

💡 子どもたちや若い世代へのアドバイス

「特に野菜をしっかり食べることが大切だと考えています。東松島市には農家さんがたくさんいらっしゃるので、『地元の野菜を食べてね』と子どもたちに声をかけています。お味噌汁を食べてもらうときには、具を多めに入れるなどの工夫をしています。もしお味噌汁を嫌がる子がいれば、『まずはおつゆだけでもいいから飲んでみて』と声をかけ、少しずつ野菜を食べる習慣を身につけてもらえるようにしています。」

子どもたちの感想

調理実習の様子
子どもたちが調理している様子

今回の活動を終えた子どもたちからは、様々な声が寄せられました。

「自分で作った料理はいつもよりおいしく感じた」

「家ではあまり料理をしないので、包丁やピーラーの使い方を覚えられてよかった」

「苦手だったニンジンを食べられるようになった」

調理実習を通して新たな発見や自信につながった様子がうかがえました。

取材を終えて

インタビューを通して、食育は知識を伝えるだけではなく、人の思いや地域の歴史を直接感じ取れるものだと実感しました。調理実習に参加する子どもたちが楽しそうに取り組んでいる様子を語る姿から、活動へのやりがいや喜びが伝わってきました。また、塩分や子どもの肥満といった問題に対しても、身近な工夫で向き合っている点が心に残りました。

(インタビュー:宮城学院女子大学現代ビジネス学部 舛井ゼミナール)